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六本木や白金高輪のタワーマンションの一室で行われるホームパーティー。参加が紹介制であることや、SNSへの投稿が禁止とされているケースが多いため、その全貌はあまり知られていない。
一部のネットニュースでは参加女性が綴った体験記も見られるが、その多くが数回参加した程度の素人の感想のため、一般化して見ることは難しい。
そこにはどんな人が集まり、何が行われているのだろうか。タワマンパーティーに20回以上参加している20代の常連女性たちに話を聞いた。
参加男性は高年収。会社員は副業者が大半
まずは、簡単にタワマンパーティについて解説しておこう。
タワマンパーティーは、タワーマンションの住人が幹事となるケースと、住人は部屋貸しをするだけで幹事が別に存在するケースの2種類がある。場所は自室のゲストルームやマンションのパーティルームを借りて行う。ちなみに、港区のタワーマンションの場合、1LDKの家賃は25万円を超えるのが一般的だ。
そのため、必然的に主催者は年収1000万円以上の高所得者となり、主催者が招集する男性参加者も収入面で似たり寄ったりになる。参加費の相場は男性が5000~10000円、女性は0~2000円程度ということからも、男性には「普通のサラリーマン」がまず集まらないことがおわかりいただけるだろう。
「確かにお金持ちは多いですね。IT社長に開業医、弁護士に税理士。でも、いつも思うのは何やってるのかよく分からない金持ちが多いこと。話す内容は合コンと同じです。仕事何してるの? どこに住んでるの? みたいな。そのあと『俺、社長さんなんだよね』ってなるのはタワマンならではですが、みんな同じような仕事観だから最後のほうは聞くのに飽きてきちゃった」(25歳・出版・タワーマンションSに頻繁に出没)
こちらの女性のコメント通り、タワマンパーティに集う男性には「よくわからない金持ち」が多く集まる。BARや居酒屋を経営する20代オーナーや、テレビ局社員ながら副業でカフェを経営する男性。比較的独立しやすいネット広告会社や不動産屋を経営している男性が多いのも特徴だ。また、大手企業のサラリーマンをしながら副業や投資に手を出し、そちらの収入のほうが圧倒的に多い男性たちも目立つ。
医者や弁護士などの資格系職業の男性も見られるが、彼らはコミュニケーション能力が高くなく、場の空気をつくるのは社長系の男性たち。彼らは、いわば女性を呼びこむための客寄せパンダのような存在だ。
タワマンパーティの質はなぜ変わるのか?
参加女性たちの声を聞いて目立ったのが、質のブレ。簡単なスナック菓子やからあげやポテトなどのパーティオードブルを出すだけの質素なものから、ローストビーフやカニなど、豪華食材を取り揃えているパーティまでその種類には幅があるのだ。
その見分け方は?
「日曜日に開催されたからか、だらっとした私服の男性が何人かいました。聞けばこのマンションに住んでいる人だそうで、主催者も住人でした。タワマンパーティーが本当に日常になってしまうと、ああなるんでしょうか…。あの格好じゃ出会い目的じゃないだろうし、ビジネスでもないし。何しに来ているのか謎です。ご近所付き合い? フードもポテトチップスやフライドポテトばかりで全然食べる気になりませんでした。日曜日の昼開催とか、なんでもない時間に開くのはダメですね」(27歳・保険・タワーマンションRに頻繁に出没)
「新宿や品川、有明のパーティは基本的に全部ハズレなので絶対行かないほうがいい。とは言っても、私は誘われたことありませんが。六本木や芝浦などの港区内開催のものは大前提で、その中でも当たり外れがある。タワマンでも、1Kがメインのマンションはたいした金持ちが住んでないので、外れの可能性が高いです」(28歳・事務職・タワーマンションTに頻繁に出没)
「女性は思っているより年齢層が高めでした。学生もいますが、20代後半から30代前半が多いです。軒並み露出の高いおしゃれな服を着ていましたが、職業はネイリストや美容師など、あんまり稼いでる感じはなかったですね。キャバ嬢並みに愛想が良かったのが印象的でした。どういうツテで知ったのか聞いたら、中学時代の同級生つながりとのこと。中学時代のヒエラルキーでは、女のコのほうが上だったのかなあと考えたりすると複雑な気分になります」(22歳・学生・タワーマンションLのパーティーに2度参加経験あり)
「お寿司とか、お肉を用意してくれるパーティでは必ず告知LINEに過去開催時の料理写真がついてきます。それ以外はたいてい缶ビールとか缶チューハイだけが用意されてるだけの簡素なものばっかりです。なので、誘いが来たらパーティ招待の告知文をよく読んでいたほうがいいと思います。でも、タワマンパーティをごはん目的で来ている女性がいたとしたら、それってちょっとズレてるんですけどね(笑)」(27歳・事務職・タワーマンションTに頻繁に出没)
男は社会人デビューも目立つ
一方、男性参加者の中には、場の空気に馴染めなかったり、社会人デビューゆえに女性との会話がままならないハイスペ系男性も少なくない。
「主催者と常連が幅を利かせているので、女性は声を掛けられるのを待っていればいいけど、男性は相当コミュ力がないと居づらいと思う。一人で来ていた新米税理士は明らかにこういう場所に慣れてなくて、無理に会話に加わろうとするんだけど、変なタイミングだから場を白けさせていました。私もあまりこういう場が得意じゃないので、親近感が湧いて声かけちゃいました」(26歳・営業事務・今夏はタワーマンションSのパーティー参加経験あり)
「半分仕事で来ている人もいました。キッチンでずっとスパゲッティとかチャーハンとか作らされている若い男性がいて、てっきり出張の調理スタッフかと思いきや、会費を払ってる参加者だったんです。不動産投資企業で働いていて、主催者に呼ばれたと言っていたので、おそらく主催者がお得意様なんだろうなあ。ちょっとかわいそうになりました。あとは女のコ一人一人に、歯科矯正のパンフレットを配る歯医者もいましたね」(21歳・学生・タワーマンションSに頻繁に参加)
密接につながるタワマンパーティーコミュニティ
タワマンパーティーの主催者になる人間は、ある程度限られている。そのため、何回か顔を出していると、共通の知り合いに出くわすことも少なくない。
「タワマンパーティーやる人たちのコミュニティって意外と狭い。『そのパーティーの幹事、○○さんじゃないですか? 僕も参加したことありますよ』『あそこに住んでる○○さん、ここに来たこともあるんです』とか聞いていると、悪さができない。女性に無茶する男性が少ないのも、だからかな」(22歳・美容師・タワーマンションRに出没)
「昼開催のタワマンパーティーで出会った人から、夜開催の別のタワマンパーティーに誘われることもよくあります。タワマンパーティーに行くような人たちはひたすら行くし、行かない人は一度も行かないんだろうなと思います。男の人はLINEゲットが目的になっていて、その場で仲良くなって二次会のあとにホテルまで…っていうケースはないと思う。基本的に合コン相手を探す動き方が一番いいと思います」(31歳・銀行・タワーマンションSのパーティーに3度参加経験あり)
エロパーティはあるのか?の問いには「ある」
ハイソなイメージはあるものの、マンションの一室で行われるパーティーと聞くと、どうしてもホテルで行われる乱交パーティーのような、いかがわしいいイメージがある。実態は?
「基本的に招待制なので、知り合いの知り合いも多いため、無茶はしないと思います。ビジネスの話で名刺交換することもありますしね。ダンスクラブやキャバクラの方がよっぽどおさわり率は高い。みんな社交場として楽しんでいますよ」(26歳・証券・タワーマンションSなど5回参加経験あり)
とはいえ、レストランなどととは違い、閉ざされた空間であることは間違いない。怪しげな雰囲気が全くないとも言い切れないようだ。
「メインルームとは別に奥に7畳くらいの部屋があったんですが、そこは幹事に声をかけられた女のコだけが入れるシステムだったんです。ドアが開く瞬間、ちょっと覗いちゃったんですが、布団が敷いてあって、男女5、6人が肩を組んだりキスしたり、服の上から触りあったりしていました。白金高輪駅前のあそこです」(23歳・学生)
きっかけがないと、なかなか参加できないタワマンパーティー。しかし最近は、お見合いパーティーの裏メニューとして存在したり、Facebookコミュニティでの募集もある。パーティビジネスは人が集まるだけで金になるため、成金系の男性がこぞって参入している。恋愛や身体目的ではなく、人脈目的として使うのが有効かもしれない。