全国に日枝神社という名前がつく神社は、多数あるようです。 これは、氷川神社と同じような由来からです。 そして縁結びの神社として、多くの人達がお参りしているところです。
日枝神社というのは、山王信仰に基づいた比叡山麓の日吉神社から勧請を受けた神社の社号でもあるのです。 全国では10箇所あるようです。
日枝神社でよく見かける御猿像は、ご祭神である大山昨神の使いとなっていた猿のことで「猿が去る」ということから「まさる」と呼ばれて信仰されているそうです。 そして、この猿のことを「えん」と呼ぶということから、ご縁の「えん」とかけて、縁結びの神様と呼ばれ信仰されるようになりました。 ご祭神も縁結びとゆかりが深いとされています。
大山昨神は、酒を造ることが上手な神様と言われています。 伝説ですが、丹塗りの一矢となって川を流れて、その矢を拾った玉依比売命と結ばれたというお話もあり、まさしく縁結びの神としてふさわしいものです。 このことから、日枝神社のお守りの矢も朱色となっており、縁結びの矢としてご利益があるとされているようです。
赤坂の日枝神社は、千代田区永田町というオフィス街のど真ん中にあります。 まさか、こんなところと驚くような場所にあるのです。 国会議事堂の近くで、道を挟んだ隣には衆議院の議員会館もあるというところです。 地下鉄では、千代田線で「国会議事堂前」で下車、銀座線と南北線では「溜池山王」で出車とし徒歩数分のところに神社があります。 仕事の帰りに待ち合わせをしてカップルでお参りすることもいいですね。
日枝神社に祀られている神さまは、大山昨神、国常立神、イザナミノミコト、足仲彦尊です。 休日なしで、いつでもお参りできますが、ご祈願とお守りの時間は決まっているようなので、行く前に確認した方がよさそうです。
年間行事も多く、1月1日の若水祭り、2月17日の新年祭り、6月7日から17日までが山王祭り、特に6月15日は例祭となっています。 12月31日が年越大祓鎮火祭となって、初詣に繋がります。
日枝神社へ行く時は、外堀通りに面している白い「山王鳥居」から入るのがオススメのようです。 また、神社には、珍しく長い階段があるので、階段と並行してエスカレーターが用意されています。 これで足の不自由な人やお年寄りも安心です。
参拝の仕方は、一般的な二礼二拍手一礼となっているので難しいことはないと思われます。 手水の清め方も同様です。
社殿に着くと、社殿の屋根の背景には高層ビルが立ち並んでいるのが見えて、不思議な気がします。 高層ビル街と由緒ある神社のコントラストは、珍しいもので、カッブルにとっては新たな発見ができるかもしれませんね。
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またこの神社の境内の中には、天然記念物の「小国」という動物が飼われています。 これも、カップルの話題に上るかもしれませんね。